MANTOHIHI 写真集
マントヒヒ店内写真(1970年代前半)
ここはマントヒヒ店内の写真を掲載するページですが、現在掲載している写真は個人を撮ったもので、たまたま店内が写っているものばかりです。
1975年3・16の『毎日グラフ』に載ったものですが、これを撮影したのは、ヒヒの近くにあった写真専門学校の女の子。毎日グラフがカメラマンも連れずに東京から取材に来たもので、店の者が疑って毎日グラフに確認の電話をいれたほどです。まだカメラにも慣れないような子が古いカメラで写させて欲しいというので、応じた一枚です。それがグラフ誌に大きくでるとは、騙された!という感じ。
店の入り口方向を背にして撮っています。右後ろの黒いビニール張りは、入り口
のガラスの格子を音が漏れないように塞いだものです。ドアの外側は材木が打ち付けられて、店内が全く外からは伺えないようになり、ますますヒヒの「うさんくささ」が増した原因です。塞いだのはクマかな?(防音もあったでしょうが)。当初は下の写真のように「格子」のついたガラスドアで、外から中が見えたのです。左に鎖でつないだテーブルみたいなのがあるけれど、これが記憶にない。(森 清高)
格子状の面は入口ドア。このドアから中に入ると小さなテーブルが2コか3コの狭い空間があった。ここにはいつも常連たちが居て、初めて来る客には非常に威圧感のある雰囲気を作っていた。カウンターこの写真の右手にあった。
カウンター。右側にレコード棚が見える。カウンターに向かって右側奥のあたりにレコードプレーヤーがあったはず。
レンガの壁が見えているが、この右側に奥の部屋に入る階段があった。階段と言っても数段のもの。つまり、ここは民家を改装したものもので入ってすぐのスペースは土間で奥の部屋は玄関から上がる感じで少し高くなっていた。そこがお客の座るメインスペースで、スピーカーはその奥にあった。
入口を入ってすぐの右側壁に貼ってあったセシル・テイラーの大きな写真。アルバム『Conquistador』(BlueNote 4260) を複写したものだろう。セシル・テイラーはマントヒヒの常連たちに最も敬愛されていたアーティストの一人だ。1973年5月の来日公演には京都、大阪ともにマントヒヒの常連たちが駆けつけた。特に大阪サンケイホールでは前の席を独占していたが、一体誰がチケットの手配をしたんだろう?